危ない!ラバーロック工法
ラバーロック工法によって瓦の隙間が全て塞がっている瓦屋根
はじめに
ラバーロック工法とは瓦屋根に行う工事の1つであり、瓦同士をシーリング材で繋ぎ止めるといったものです
ラバーロック工法の目的として以下の3点が挙げられています。
雨漏り防止のために瓦の隙間を塞ぐ
地震で瓦が落ちないように瓦同士を接着する
台風などの強風で瓦がずれたり、飛ばないように瓦同士を接着する
これだけ聞けば良いことだけのように聞こえますが、実は1番と2番はデメリットなのです。
実はデメリット!?
雨漏り防止のために瓦の隙間を塞ぐ
確かに隙間を塞げば雨の侵入は止められます。
しかし同時に雨の排出口も塞いでしまうことになってしまいます。瓦の隙間は調湿するためや、雨を排出するためにあり、塞いでしまうと湿気や雨水が溜まり、室内へ雨水を誘導してしまうことになります。
地震で瓦が落ちないように瓦同士を接着する
三重県を含む東海地方では瓦屋根は「土葺き工法」と言って瓦の下に土が施工されています。この土は雨が中に入っても土が吸収してくれて室内へ雨水が入らないよう塞き止める役割や、調湿の役割があります。そのため屋根は土+瓦なのでかなりの重量になっています。大地震が来た際に瓦が落ちるのが正解なのです。
ラバーロック工法で瓦が落ちないようにしてしまうと重いものがお家の上に乗ったままになります。重いものが乗ったままだと揺れ幅も大きくなり、お家が倒壊してしまうリスクが高くなってしまうということです。
ラバーロック工法によって起きた雨漏り事例
瓦の下にいる屋根土は本来瓦を留める接着剤の役割を果たしています。瓦をめくったときにどっしりと重量感のある土の塊があれば機能として正常です。
しかし、ラバーロック工法によって水はけが悪くなると、どんどん屋根土が水を吸ったままの状態になってしまい、そのまま長い年月が続くと屋根土はサラサラの砂のようになってしまいます。砂のようになってしまうと、水の吸収率も悪くなり、屋根裏や室内へ雨水が流れていってしまいます。
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