本当に漆喰が必要?棟の積み直し

「屋根の漆喰が汚れてきたから塗りなおしたい」
「棟の漆喰が落ちてきたから塗りなおそう」と思った方!

このページでは棟・隅棟の漆喰の役目についてご紹介します。

屋根に使われる
漆喰の役目

屋根の漆喰といえば主に棟や隅棟に使われます。その漆喰の役目は2つあり、1つ目は「見た目を綺麗にみせること」、2つ目は「屋根土を守ること」です。

棟は「瓦(棟包み・熨斗瓦)」「漆喰」「屋根土」の3つで構成されております。屋根土を接着剤代わりにして小さい長方形の瓦「熨斗瓦」を積んでいき、最後に半丸や角ばった棟包みで頂点を収めます。

このとき棟の一番下の部分は土が丸見えの状態です。ここを漆喰で塞ぐことにより、見た目が綺麗になると同時に、屋根土を保護するカバーにもなります。

漆喰が黒ずんできたら
塗りなおした方が良い?

結果から言うと「その人次第」です。
屋根は当然雨ざらしであり、大気中の塵や砂埃の影響を受けます。漆喰が黒くなる理由は雨が染みて劣化してきているなどではなく、汚れです。
漆喰の劣化はひび割れや脱落であり、汚れはどうしてもついてしまうものなのです。

なので汚れが気になる方は塗り直す、ということです。

本当に必要なのは棟の積み直し

棟の内部に水が侵入し、漆喰が脱落した場合、漆喰の塗り直しは選択肢から外してください。
漆喰を塗りなおしたとしても、再度内部から流れ出てくる雨水によって漆喰が押し流されてしまいます。

漆喰が脱落したときの工事の正解としては、「棟の積み直し」です。一度既存の棟を解体し、屋根土も撤去してから新規の屋根土と南蛮漆喰を使いながら積み直します。積み直し終えたら鬼瓦漆喰も塗って完成になります。

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